★★★『メメント』のあらすじと見どころ【ストーリーネタバレなし】
3行で『メメント』
●記憶障害を持つ主人公が、復讐を遂げるまでの物語。
●時系列が何度も変わる。観てる方も混乱するけど、そこが面白い。
●作品のテーマ、”記憶の曖昧さ“を身をもって知ることになります。
原案は、ジョナサン・ノーランの短編『メメント・モリ』(ラテン語。「いつか死ぬことを忘れるな。」)。
現在は観られませんが、映画のノベライズ『メメント』があります。
ノベライズ版は、映画とは違った解釈がされているので注意。映画を観てから読むことをお勧めします。
https://www.youtube.com/watch?v=IodVnNwKnpc
あらすじ
主人公のレナードは、ある時点から10分程度しか記憶を保つことが出来なくなりました。朝起きると、昔のことだけ鮮明に思い出すことができます。でも、今何がどうなっているのかは分かりません。
そのため、刺青や写真、メモを使って自分のすべきことを判断します。
妻を殺したという“ジョン・G”という男について、自分の復讐を手伝ってくれている“ナタリー”について、宿泊しているホテルや車の写真。
それらの情報を基に、復讐を成し遂げようとします。
見どころ
作中でも語られている「記憶の曖昧さ」を、身をもって体験することができます。
とても面白い体験でした。
基本的には、レナードの回想(保険調査員時代)の回想ごとに過去に起きたことが解放されるのだけれど、唐突にいろんなことが起こるので観ていて混乱します。
それに集中していると、物語を理解するためのヒントを忘れてしまったり、気付けなかったり。
物語が終わるころになってようやく、いろんな記憶が呼び覚まされてハッと気づくことになります。
ふとした時にいろんな気づきがあって、メッセージ性もある面白い作品でした。