星の羅針盤の使い道と、“2000年毎のお祈り骸骨”について考察してみた。【メイドインアビス】
50話まで読んだ時点での考察です。
内容は、メイドインアビス1巻の表紙にも出てくる星の羅針盤と、2000年ごとの地層から出土するお祈り骸骨について。
星の羅針盤の使い道について
個人的に、2つ可能性があると思っています。
一つは夢のある方。もう一つは夢のない方。
夢のない方から先に紹介します。
夢のない方:「既に用済み説」
「アビスの中で見つかる遺物はアビスの中で使うもの。」
もしかしたら、その時点で考え方が間違っているのかもしれません。
星の羅針盤はアビスで使うための遺物ではなくて、外からアビス(オースのある“南の島”ベオルスカ)に向かうための物かもしれないということ。もしそうだったら、6層で振り切れる深度計のように無用の長物になってしまいます。
リコが星の羅針盤を紛失してしまったのは9話。
そこまでに登場する羅針盤は常にまっすぐ下(上?)を指しています。振っても針は動きません。
対して49話。
ヴエコさんが持っている星の羅針盤は、すこし斜めに傾いてます。
「その羅針盤が屹立するところに・・・」という言葉どおり、ヴエコたちガンジャ隊は羅針盤に従ってアビスに向かいます。それでアビスにたどり着いたのなら、使い方はこれだけなのでは?
メタい話。なぜリコは羅針盤を無くしてしまったのか?
これだけだとあまりに夢が無いので、そこから派生した妄想を。
もしリコが羅針盤を無くさず成れ果ての村に到着していれば、ヴエコと羅針盤が揃っていたはずです。
ヴエコからすれば、それは当然大事なもの。
幼少期の地獄から抜け出すきっかけであり、羅針盤を失うことで先住民と対話できた、イルミューイと出会うきっかけでもあります。
つまり宝物。見つければ何らかの反応を見せたでしょう。
それが手に入らなかったということは、ヴエコはこの先で羅針盤やイルミューイに変わる何かを手に入れるのでは?
そして、それは多分ヴエコにとって“闇”なもの。
つくし卿の嫌がらせは覚悟した方が良いのかもしれません。まあ、50話までアビスを読んでいれば、ろくでもない内容が続くことは分かり切った話ですが・・・。
羅針盤は、リコが初めから持っていた明らかに一層にはなさそうな遺物。機能的な意味はなくても、物語としては何か意味を持つものなんだと思うんです。
夢のある方:「呪いの向き」を指している説
アビスの呪いは、魂が体から離れようとするときに起きる拒絶反応かもしれない、という説を前に立てました。
アビスの底には“魂を引き寄せる磁石”みたいなものがあって、その磁場が呪いを引き起こす力場の正体かもしれない、という考えです。
実在する羅針盤(方位磁石)は、地球の磁力の流れの向きを指す道具です。
同じ様に、アビスの向きを示すのが羅針盤じゃないか、という話。
地球の持つ磁力の向きで方位が決まっているから、N極の針は常に北を指します。
じゃあ、なぜ地球に磁力があるかと言えば、地球内部が大きなコイルのようになっていて、そこに電流が流れているから。(ダイナモ説)
https://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/tenmon/space/earth/earth06.html
それをもとに考えると、星の羅針盤も何かの流れを指している可能性は十分考えられます。
地球の磁力はたまに逆転する
調べていて知ったのですが、地球の磁力は逆転する可能性があるそうです。(ポールシフト・地軸逆転)
https://forbesjapan.com/articles/detail/20001
そこで思ったのが、“魂を引き寄せる磁石”の向きが変われば呪いの向きも変わるのではないか?ということ。
現時点では上に登ろうとすると呪いに掛かるけれど、北に進むと呪いが発生するようになるのかもしれません。
そうでなくても、定期的に噴火する活火山のように力場が大きく乱れる時期があるのではないでしょうか。
→2000年の謎はこれ?
そこでつながってきたのが、2000年の謎。
ボンドルドが「次の2000年に踏み入る」ためにしたことは、プルシュカから祝福を受けること。ナナチと同じ能力を身に着けることです。
ナナチの能力と言えば、魔性のフワフワと“力場を見る目”。
ボンドルドは、この目が必要だと考えていたのではないでしょうか。
18話。4層のダイラカズラを見て、リコはこんなことを言っています。
ダイラカズラはね、 支えてる部分は別の植物なんだよ 今広がってるこのカズラの捕食器は2000年ごとに枯れちゃうんだけれど そしたら下にある植物が競って生えて全然違う景色を作るんだって
個人的には、ダイラカズラに限らず力場の乱れで2000年ごとに大量絶滅みたいなのが起きているのかなと思っています。
ボンドルドは祈り手がいる限り何度でもラストダイブできます。実際六層「帰らずの都」には既に行ってるし、既に七層「最果ての渦」を見ている可能性もあります。もしかしたら、奈落の底に何があるのかも知っているかもしれません。
お祈り骸骨の正体
ここで忘れてはならないのが、お祈り骸骨について。
一層「アビスの淵」にある埋葬塔で、2000年、4000年、6000年前のお祈り骸骨が見つかっています。このことから、オース周辺の地形は現在と大きく違わないと考えられます。
このお祈りのポーズである理由を考えてみると、可能性は二つ。
死ぬまで祈っていたからこのポーズなのか、死んだら勝手にこのポーズになるのか。
個人的には、アビスの呪いで死んで魂が体に取りこのされていると、多くの人は勝手にこのポーズになるのかな、と思っています。
理由は、ナナチのアジトでリコが語った臨死体験。
ここでリコは、「自分の同じ大きさの空洞が少しづつ狭まってきて、自分が何だったのかも忘れてしまった。」という話をしていました。
その時のリコは、膝を曲げて手を前に出しています。
ナナチたちに手当てされていたリコはどうかわからないけれど、苦しんでいるときの姿勢としてはよくあるものなんじゃないでしょうか。
誕生日の理由
分かりません。
“命の紋”的な何かなの?
誰か教えて下さい。
それにしても、キウイがアビスを離れた途端に回復したことからも、アビスの呪いが関係していると考えるのが妥当。
岸壁外ではどうなっているのか、とか気になりますね。