夜になって「自分は孤独で寂しい存在なんだ」と考え込んでしまったときにするべきこと
Twitterを観察しているとわかるのだけれど、夜になるとネガティブなツイートが増えます。
- 自分は孤独なんだ
- 生きている意味が分からない、辛い
- やりたいことなんてないのに
そういう言葉がたくさん並ぶし、僕も呟いたことがあります。
今はかなり冷静になっていて、思いつめることはほとんどなくなりました。
当時のことも思い返しながら考えると、ネガティブになる人って、「頭が回るタイミングでたまたま1人になりやすい」夜型の人なんじゃないかという結論に達しました。
朝型の人は、考える余力もなく寝てしまいますからね。
夜になると冷静になって「寂しさを実感する」
ネガティブな感情(孤独感や不安、緊張)は往々にして邪険にされています。
当然ですよね。
みんな孤独や不安を感じず楽しく生きていたい。
楽しさの邪魔になる不安は全て不要なもの。そう考えます。
でも“ネガティブな感情”って、どんなものであれ人を動かす大切な動力源でもあります。
怖いから逃げ出す方法を考えるし、苦しいから抜け出す方法を考えることができます。そう考えることには意味があって、一生懸命になっているから苦しさには注意が向きません。
そして最後には、現実的な危険から逃れることができます。
ネガティブな感情はそれ自体が悪いのではなくて、使い道が無いと溜まって腐り、悪いものになってしまう。そう考えてみると、いろんなものの見方が変わります。
意味のない不安が一番怖い。
一つのことに夢中になれるAさんは、裏で「自分にはこれしかないから」と言っていたりします。逆に言えば、どれだけ不安でもそれしかできないということ。
そんな不安定な状態だからこそ、不安を振り払うために一つのことに取り組むことができるようになります。もし、Aさんがその不安に意味を見出せずただ立ち止まっているだけなのであれば、すぐに不安で押しつぶされてしまうでしょう。
Aさんが感じている不安には“一つのことを掘り下げ続けるため”という意味があります。
じゃあ、夜に1人で感じた寂しさにはどんな意味があるのか。
捉え方は人それぞれだけれど、僕は寂しさ=自分らしさを確認するための感情だと思っています。
こういうのを「レゾンデートル」というそうです。
つまり、「自分にはこれがあればいい」です。
レゾンデートル 自身が信じる生きる理由、存在価値を意味するフランス語の「raison d'etre」をカタカナ表記した語。他者の価値と比較して認められる存在価値ではなく、あくまで自己完結した価値を意味する。 weblio辞典より引用
自分の存在を確認するための“寂しさ”
寂しさの根本にあるのは、「自分を安心させなければならない」という不安です。そんな時に大抵の人は周りの力を借りようとするのだけれど、身近に誰もいないから「寂しい」「取り残された」「不安だ」と感じます。
これが孤独感の理由。
人は、一人ではできない何かのために他人を求めます。
でも、今の時代大抵のことは自力でどうにかできます。
サービスが人に変わって助けてくれます。
人と話したいなら「斎藤さん」みたいなアプリがあるし、好きな趣味に没頭できるのなら一人の寂しさを忘れることができます。僕なら音楽を聴いて自分を鼓舞するでしょう。
何かしらの方法があるのだから、そういう“自分を保つための方法”を探すための感情が寂しさだと思っています。
「これさえあれば一人でも寂しくない」と思えるものがあるのなら、それがあなたらしいこと。そう思えるようになるための感情が寂しさです。
感情はすぐ腐る燃料。放置するのは良くない。
人はどれだけ強い怒りを感じても、5秒我慢することができれば冷静に考えられるようになります。つまり、怒りに身を任せて怒鳴り散らすことことは出来なくなってしまいます。
感情はずっととどまっているものじゃなくて、常に変わっていくもの。
それが自分にとって有用なものなのであれば、燻らせておくのは良くありません。
すぐに「自分が何に不安を感じているのか」を考えてみて、そのためにできることを試してみてください。そうすればネガティブな感情にも意味が生まれて、行動する原動力に変換できるようになっていきます。