やりたいことの見つけ方。自分のコアパーソナルプロジェクトについて考えてみた。

検索数を調べてみると、毎月1000~1万回、Googleで「やりたいことがない」と検索されているそうです。

かなりざっくりした数字だけれど、やりたいことが無くて悩んでいる人は一定数いるようです。

 

でも、そうやって検索する人の中には”やりたいこと”というより”やり続けたいこと”を探している人も多いんじゃないかと思うんです。

「自分と言えばコレ!」というような、何か決定的なものが欲しい。そういう欲です。

 

でも、”やり続けたい”と思えることって悩んで思いつくものでもないと思うんです。

どちらかというと、やり続けて技術を磨いているうちにそれが自分のアイデンティティになる。

心の中に2つの領域、『出来ること』と『したくないこと』があって、その間の領域が自然と自分になるイメージ。

 

何というか、「したくないこと」に「やりたいこと」が飲み込まれて、新しいことに手が出せない。というイメージ。

厚切りジェイソンさんのこの言葉は確信を突いている気がします。

内向性 とコアパーソナルプロジェクト

こういう型にはめられてしまいがちな人、周囲からの刺激に敏感で観察力の高い人は、大抵内向的な気質があります。

 

観察力が高いゆえに、相手が意図していないことを見抜いたり、学習してしまいがち。

だからこそ相手に気を遣える親切な人になれるけれど、誰かと一緒に居るだけで必要以上に気を遣い、疲れてしまいます。

特に、外交的な人の集まる10月31日の渋谷とか、友だちの友だちの友達が集まるようなパーティになんて行きたいとは思えません。

 

でも、世間では人とのつながりが重要視されるコンテンツが多くあります。

「人と善く関わり外向的であることこそが成功のカギだ」

そう言われている気がして、どうしていいかわからなくなってしまいませんか?

内向的な人なら、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

 

実は、どれだけ内向的な人にも「○○をやっている間は外向的にふるまうことができる」というトピックが何かしらあります。

これを、コアパーソナルプロジェクトと呼びます。

 

スーザン・ケイン氏の著書『内向的人間の時代』や、

https://www.youtube.com/watch?v=C87zAp-OzzI

ハーバード大学のブライアン・リトル教授のTED×TALKで有名になった考え方です。

https://www.youtube.com/watch?v=qYvXk_bqlBk&t=1s

自由特性とは何でしょう? 人生の中核にあるコア・プロジェクトを進めるため「スクリプト(場面に応じた振る舞い)」を実行することです。このプロジェクトが重要なのです。   私は内向型ですが、自分のコア・プロジェクトは「教授すること」です。 大学教授ですからね。自分の生徒たちを心底愛し、専門分野も心底愛しています。 新しい情報や、ワクワクすること伝えたくてたまらないことを伝えたくてたまりません。だから外向型的に振る舞うのです。 朝8時の授業となれば、学生も学業と言う荒波を乗り越えていけるように笑いを少々参加型の授業を少々必要としていますから。

 

言い方を変えると、「ちょっと無理をしてでもやりたいと思えること」は何か?という話になります。

コアパーソナルプロジェクトの探し方

内向的な人がコアパーソナルプロジェクトを探す方法は、次の3つについて考えることです。

1.子どもの頃に大好きだったことを思い返す 2.自分がどんな仕事に興味を持っているかを考える 3.自分が何をうらやましいと感じるかを考える

 

どんな人でも、子どもの頃は先入観なくやりたいことをやろうとします。

だから、そこにあなたの”基本的な欲求”のヒントがあるはず。

子供の時に何をしたかったのか、それが自分にとってどういう意味を持っているものなのかを考えましょう。

 

次に、興味のある仕事にについて考えます。

これはやりたいことで、且つお金になること。子どもの頃より現実的に、やりたい事を見つけるカギになります。

 

最後に、自分がうらやましいと思うことは何なのか。

感情は、頭で考えるより正確にやりたいことを示してくれます。

相手が持っていて、自分が持っていないから羨ましい。嫉妬と同じような感情だけれど、その分強い欲求が現れます。

自分に当てはめて考えてみた

試しに、僕のコアパーソナリティプロジェクトについて考えてみました。

「他人のを見て囚われたくない」という人は、先に自分で考えてみてください。

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●子供の頃に大好きだったことを思い出す。
小学生の頃は、何かを組み立て遊ぶのが好きでした。 体育の授業より工作の方が断然楽しみ。 授業外でも、拾った廃材(ヘアピンやネジ、プラスチック材の一部、空き缶など。)適当に組み立てて何かに見立てる遊びをしていました。今考えるととんでもないことしてますね。 それから、化石の研究員になりたいと言っていたのを覚えています。 単純に恐竜、生物が好きで、家にある図鑑をよく読んでいたので、そういうものに関わることに憧れがあったのでしょう。 ただ、同世代で誰とも話が合わなかったのは寂しかった。 食べることも好き。 子どものころから好き嫌いなく育ったので、今は自分で食べたいものを作って食べることができます。 そこから派生しているのか、”今ある物を使って何ができるか”考えたり、物事を系統立てて考えるのは好きな気がします。 イラストも、線画を描かずに「人っぽい塊」を描いて、それを少しづつ修正していくのが好きです。 https://life-is.club/illust-making/
●自分がどんな仕事に興味を持っているか考える
職人気質はあると思うので、そういう仕事は良いなと思います。 チームでワイワイしたり、人を接待するのは苦手。それより、一人で黙々と出来ることがしたい。それで評価されたい。 昔、工場で金属溶接の仕事をしていたのも、個人での作業という点では性に合っていたのかもしれません。
●自分が何をうらやましいと感じるかを考える
ブログで稼いで生活できている人はやっぱり羨ましい。 3桁とまではいかなくても、自分でもある程度は出来ると思ったからブログを始めたわけだし、納得できるまでは続けていたいと思う。 それから、上手いジョークが言える人。 Twitterを見てるとわかるけれど、バズっている人(人に話を聴いてもらえる人)は大抵ジョークが上手い。 もちろん、上に挙げたブライアン教授もその一人。

 

今僕が持っている目標は、ブログで生活できるようになること。だから普段から記事のネタを探したり、アクセス数を上げる方法を考えています。

 

けれどどこかで、形のある物を作りたい、それに関わりたいと思う気持ちは持ち続けているのだろうと思います。

だから絵を描きたいと思ったり、ブログのカスタマイズに凝って楽しむことができます。

 

それを踏まえて、「何かを組み合わせることで自分にできることはないかな?」とか「今の自分がもっと楽しめるようにするにはどうすれば良いだろう?」とかそういうことを考えてみます。

どういうことがあるでしょうね。色々試してみます。

 

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この記事は下にコメント欄を開放しています。あなたも考えて、書き込んでみてください。

注意したいのは、普段から自分が考えていることをなぞらないこと。それだと普段と何も変わりません。必ず、「自分の望みを叶える他の方法はないか」と考えてみましょう。

重要なのは、技術を身につけること

”やりたいこと”というのは、ただの感情です。

感情だけでは現実は何も変わりません。だから、感情を原動力に行動して行動し、技術を身につける必要があります。

技術というのは、行動し続けたことで身につく”善い癖”のこと。

 

ただジョークを言うだけでも、誰かに話を聞いてもらえるレベルまで達するには練習が必要です。

技術無しに、狙った結果は得られません。

だから、何もないならまずは技術を手に入れること。結果を求める前に、出来ることを増やすことも大切です。

参考元の紹介

この記事は、スーザン・ケイン著『内向型人間の時代』、ブライアンリトル著『自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義』を参考に書きました。

どちらも僕のような内向的な人には参考になるものでしたが、これから読まれる場合は『内向型人間のすごい力』(『内向型人間の時代』の和訳版)を先に読むことをお勧めします。

安いし、内容もとらえやすいはずです。

 

余談

僕の好きなマンガに『メイドインアビス』という漫画があるんですが、コアパーソナリティプロジェクトの概念を知ってから読むとさらに楽しく思えるようになりました。

万人受けする内容ではありませんが、ぜひ一度読んでみてほしい作品です。

https://life-is.club/think-about-made-in-abyss/